「マリンチャレンジプログラム2024」全国大会に挑む10代の研究者たちに注目を。 2025年度も申請受付中!
中高生など10代の研究をサポートする「マリンチャレンジプログラム」の2024年度成果発表会は2月15日開催
2025.02.06
10代の若者たちが挑む「マリンチャレンジプログラム2024」の全国大会が、いよいよ2月15日に開催されます。
これは、中高生などが専門家のサポートと研究費の助成を受けながら、海洋や水環境分野の研究に挑戦するプログラムです。
2024年度に採択された研究40件のうち、夏の地方大会を経て15名が全国大会へ進みました。
若者たちの着眼点や発想力、熱意には驚かされるばかりですが、8大会目となる今年はどんな研究成果が発表されるのか、注目度も高まっています。
夏の地方大会の様子を伝える各地のレポートからは若者たちの意気込みも垣間見えるので、ぜひご期待ください。
2024年度のグランプリが2月に決まりますが、同時に2025年度の申請も2月21日(金)まで受付中です。
熱量高く研究に取り組む10代の挑戦をお待ちしています。
海なし県埼玉の高校生はイイダコの陸上養殖について研究
関東ブロックから全国大会へ出場を果たしたのは、浦和実業学園高等学校の森本悠矢さん。「海の環境に配慮したイイダコの陸上養殖」をテーマに、エサの改良やストレスを与えない飼育環境の整備などについて興味深い内容が発表されました。
審査中は先輩にあたる1期生の現在の大学院での研究活動が紹介されたり、パネルディスカッションで参加者同士の交流も図られ、たいへん盛り上がったようです。
マリンチャレンジプログラム2024年度関東大会に行ってきました
小さな生き物への興味からテーマ設定。変態の誘導物質を明らかに
北海道・東北ブロックからは、宮城県古川黎明高等学校の石川愛実さん、菊池音寧さんが優秀賞に選ばれました。中学生の頃から海の小さな生き物に興味を持っていたそうで、研究テーマは「クサイロアオガイにおける幼生から稚貝への変態を促進する要因」について。微生物の単離培養、変態誘導物質の解明と、なかなか難しそうな内容ですが、半年かけて臨む全国大会での成果発表にも注目です。
マリンチャレンジプログラムで宮城県の高校生が全国大会へ!
釣りでの攻防から発想。大好きなチヌの行動を研究
大阪の関西学院千里国際高等部の坂田健人さんは、関西ブロックから全国大会へと進出を決めた一人です。研究テーマは「チヌはどのような要素を見て餌が本物だと判断しているのか」とユニーク。小さい頃から身近にいたチヌが大好きで、釣りでの攻防からこう考えるようになったのだとか。仮説とアイデアで、好きだからこそ気になることをとことん追求した研究発表に期待です。
マリンチャレンジプログラム2024関西大会が開かれました。
チヌ研究で全国へ! マリンチャレンジ関西大会
イカでイカを釣る!?廃棄物を原料に自然分解されるエギを製作
中国・四国大会に出場した山口県立徳山高等学校の「イカから出る廃棄物の再利用法~イカでイカを釣る~」は、廃棄されるイカの甲を使い、イカ釣りで使う疑似餌・エギを作る研究です。海中で自然に分解されるエギなら環境負荷を減らせるのではと考えて取り組んだ研究で、全国大会に向けて取り組む次の課題にも意欲を見せていました。どんな成果が得られたか、発表が楽しみです。
【山口県全県】マリンチャレンジプログラム2024中国・四国大会 9月15日(日)わくわくサンデー内で放送