アイデアと工夫で無駄なくおいしく!魚食の新しい味わいを楽しもう
課題に向き合いながら海の恵みを無駄なくおいしく食べる工夫や取り組みも多彩
2025.02.20
水揚げされる各地の魚種が変化したり、子どもたちの魚食離れがあったり。
さまざまな課題があるなか、近年、徐々に広がっているのが、“限りある海の恵みを無駄なく美味しく食べよう”という意識です。
全国の生産者・提供者のみなさんも、そんな意識を共有しながらさまざまな取り組みをされています。
アイデアと工夫で新しく提供される商品や情報に出会うたび、「新しい!面白い!」「そういうものが欲しかった!」と消費者にも気付きが生まれて、食文化として自然と受け入れられている様子です。
正しい消費は、海の豊かさを守る第一歩につながるもの。
これから出会う新しい海の恵みにも、期待していきたいですね。
秋田で南の海の魚を味わう。漁獲量の変化とともに食文化もアップデート
テレビ東京の番組で紹介されていたのは、地域の魚食文化のアップデート。たとえば秋田県では県の魚であるハタハタの漁獲量が激減し、代わりに暖かい海に生息するシイラが増加中なのだとか。認知度が低くまだ安くしか売れませんが、獲れた魚を無駄にしないために、地元の加工業者さんが奮闘し、飲食店でも新メニューとして提供するなど、新しい魚食文化を男鹿地域一丸で育んでいるそうです。
いいね!じゃぱん・特別編「地域で取り組む!魚食文化のアップデート」WEB2
“びわ湖魚グルメ”をつくる料理教室を開催。規格外の湖魚と有機野菜を有効活用
滋賀県ではNPO団体と生産者や料理人らの支援で「びわ湖魚グルメ料理教室」が開催されたそう。参加者が教わる料理はどれも、規格外ゆえに市場に出ない季節のびわ湖魚と有機野菜が使われ、たとえば『死んでまもないヒウオと傷のついたカブと大きくなったケールのアヒージョ』『育ちすぎた九条ネギと大きさがまちまちなウグイとワカサギを唐揚げにした年越しそば』などユニークです。この日は規格外の水産物・農産物の可能性などを学びながら意見交換も行われたそうですが、料理教室は隔月偶数月の第4土曜日に開催予定とのこと。今後が楽しみです。
【しがライターReport】びわ湖魚グルメ料理教室~市場に出ない規格外の琵琶湖の魚と野菜たちは食材の宝~
赤ちゃんに栄養たっぷりのお魚離乳食を。魚嫌いをなくしたい魚屋が開発
魚好きを増やすことをミッションにしているという名古屋の魚店・寿商店が開発したのは、新鮮な旬の魚を使った離乳食「First Fish(ファーストフィッシュ)」です。
手作業で骨を丁寧に取り除き加熱調理した魚を小分けパックにしたもので、保存料・添加物はもちろん不使用。栄養満点のおいしい魚を小さい頃からたくさん食べていたら、きっと魚好きの子どもに育ってくれそうです。
「子どもの魚嫌いをなくしたい」ママ・パパにおすすめ!手軽なお魚セット「First Fish」
出し殻もおいしい伊吹島のイリコの洋菓子「島いりこのフロランタン」誕生
香川県伊吹島は高品質なイリコの産地として有名ですが、このイリコの出し殻を再利用したスイーツが誕生したそうです。地元ラーメン店で廃棄される出し殻を見て、何かに利用できないかと考えたのが開発のきっかけだったそうで、おせち料理の田作りをヒントにアレンジして「島いりこのフロランタン」が完成。
地元のブランドイリコのPRにもなる甘塩っぱくサクサク食感のおいしい洋菓子を、ぜひ味わってみたいものです。
「伊吹イリコ」の出し殻が・・・おいしいスイーツに!