個性豊かな全国の灯台へ! 旅する気分で土地の歴史・文化に触れてみませんか?
歴史あり、技術あり、文化あり。過去に届いたレポートから海と灯台のまちをご紹介します。
2022.11.02
11月8日までは「海と灯台ウィーク」。灯台のまちなどでは独自イベントを開催したり記念グッズの配布が行われたりと、各地でさまざまに楽しまれています。
この機会に、ちょっと足を伸ばして気になるあの灯台へ、あるいは日常の風景として親しんでいる地元の灯台へ、あらためて訪れてみませんか。
全国には、灯台としての従来の役割から幅を広げ、新たな利活用の準備を進めている灯台もたくさん。土地の歴史や文化を刻んできた灯台が、いま静かに注目を集めています。
今回は、海と灯台ウィークにちなんで、これまでに各地から届いた灯台を紹介する記事や動画を集めてみました。
どんな灯台がどんな活躍をしてきたのか、その経歴や背景も気になりますが、青い海と広い空に映える美しい灯台を眺めていると気持ちもスッと晴れ渡る気がします。
灯台を旅する気分でご覧ください。
※過去数年の記事を集めています。「海と灯台ウィーク2022」の情報はこちらをご確認ください。
信仰を集める神様とともに海の安全を見守ってきた能生港灯台
糸魚川市の能生港灯台の麓には、古くから航海安全や豊漁祈願などの海上信仰を集めてきた能生白山神社が鎮座しています。灯台としての役目を終えた現在も、赤い欄干の曙橋を渡った先の弁天岩で、海の安全を見守る神様とともに海のシンボル的存在として親しまれているそうです。これまで神社に奉納されてきたという数々の船絵馬も興味深いです。
海と灯台ウィーク 能生港灯台と海の神様
潮岬灯台と樫野灯台。100年以上の時を刻む紀伊半島の2つの灯台
開国まもない明治初期の初点灯以来100年以上にわたって、海上交通の要衝・紀伊半島沖を照らしているのは、和歌山県串本町の潮岬灯台と樫野灯台。明治23年のトルコ軍艦遭難事故で地元民が懸命に遭難者の救助にあたったエピソードでも有名な場所ですが、そんな歴史と地元の人々を見てきた歴史ある灯台です。
海と灯台ウィーク 串本の灯台の魅力
義経伝説も残る島で子どもたちが鼠ヶ関灯台を学ぶ
ときに灯台は子どもたちの学びの場に利用されることも。昨年、山形県鶴岡市の鼠ヶ関灯台で行われた地元の小学生たちへの内部見学会では、海上保安庁職員からの説明に子どもたちは興味津々。灯台ってそうなんだ! と驚きの連続だったようで、海と船と灯台の関係など、我がまちの灯台からたくさんの学びが得られた様子です。
子供たちが灯台内部に潜入
四国西端、佐田岬灯台の魅力を探る調査レポート
豊予海峡を隔てた大分県まで光が届くという愛媛県の佐田岬灯台。そのパワフルな魅力を調査しようと現地を訪れたレポートでは、遊歩道で見る海の美しさはもちろん、“灯台を見るため”の展望台、太平洋戦争当時の砲台跡や、「燈の守り人」の佐田岬灯台キャラ・柑爾くんとコラボしたお土産品にも遭遇。最後に絶品の海鮮丼も味わって、お手本のような灯台満喫コースが紹介されています。
佐田岬灯台のポテンシャル
地元民自慢の出雲日御碕灯台と日御碕神社の深い関係
神話の国、島根県出雲にある出雲日御碕灯台は、石造り灯台として日本一の高さを誇り、全国に5基しかない特大レンズを使っている現役灯台です。実は、日御碕神社の宮司である小野さんの曽祖父が地元の海上安全のためにと私有地へ灯台を誘致したのが始まりだったそう。地元の誇りでもある出雲日御碕灯台は、上まで登れる参観灯台なのでぜひ見学してみてください。
「海と灯台ウィーク 出雲日御碕灯台」
過去のデータを遡ってみると、ほかにも灯台のさまざまな魅力を紹介した記事や動画がたくさん見つかります。ぜひチェックしてみてください。