海ごみゼロに向けて何ができるだろう? 自ら考えて働きかける仲間が増加中
海洋ごみ問題へどう取り組むか、知恵を絞って活動につなげていこうとする各地域の取り組みをご紹介
2023.05.18
5月27日からは 2023年春の「海ごみゼロウィーク」です。5年目を迎えた全国一斉清掃活動に、皆さんもぜひご参加ください。
ウィーク期間に限らず、また清掃活動に限らず、「海ごみゼロ」を目指したイベントや学習会などはこれまでも全国各地で催されていて、その内容も多彩です。
さらに、海ごみ問題への意識が広がるなか参加するだけではない「次」のアクションを考える人たちも増えているようです。
ごみ拾いをもっと楽しく続けるにはどうしたらよいか、たくさんの人たちにどう伝えられるかなど、考える課題もいろいろあります。
学校や職場、地域コミュニティなど、取り組みのスタイルも年代もさまざまですが、根底にあるのは“海の未来を守ろう”という思いです。
個々人の「これやってみたら面白そう!」というアイデアをたくさんの人に共有して、海ごみゼロの輪をさらに大きくしていけたらと願っています。
設置の有無でごみの発生量に差!「のぼり旗プロジェクト」参加校増加
ごみ拾いと同様に、そもそもごみを海や街に出さないことが重要。愛媛県では高校生たちが、のぼり旗の設置と撤去を1週間ごとに繰り返し、ごみの発生量を調査するプロジェクトに取り組んでいます。
初めは2020年度に愛媛県立長浜高校が取り組み、昨年は4校の参加で実施されました。成果発表会では、各校の成果や工夫が披露され質問も活発に飛び交っていた様子。のぼり旗によるごみ削減効果も見られたので、今後の活動継続にも期待したいですね。
えひめ海ごみ0チャレンジ「のぼり旗プロジェクト」発表会開催!
「ごみ拾いを楽しむ方法」を小学生から大学生まで7チームがアイデア勝負
長崎のもざき恐竜パークで昨年開催された「ごみ拾いって楽しい! アイデアコンテスト」には、小学生から大学生まで7チームが参加。ここで「ごみ拾いパトロール」「ごみ拾いオープンキャンパス」など、ユニークで実現可能性も兼ね備えた楽しいアイデアが、次々に発表されました。
最優秀賞は野母崎小学校チームの「食べられま鮮魚」。ユニークながらドキッとさせられるアート作品で、貼られた「朝取」のシールもシュールです。
今後、発表されたアイデアの数々がどう進展していくのかも楽しみです。
ゴミ拾いって楽しい!アイデアコンテスト 開催終了♪
企画運営は小学生!? ごみ拾いと自然観察が楽しめるゲーム感覚のイベントを開催
アイデアを形にして、実際にイベントを開催する人たちもいます。
今年1月に埼玉県の彩湖・道満グリーンパークで「身近な自然を楽しもう! 発見ゲーム」を開催したのは小学生のごみ拾いサークルの皆さん。地元の親子連れや協力企業の大人たち20名が参加したイベントの企画運営を、美女木小学校6年生6人が行ったそうです。
ごみ拾いしながら自然観察を行い、拾ったごみの数と観察できた生き物や植物の種類でポイントを競うイベントに、子どもも大人も大満足だったとか。
携わったメンバーは今はもう中学生。新しい環境での活躍も応援しています。
小学生が発案!楽しみながら環境や海ごみ問題を考える『発見ゲーム』開催
これ以上、海にごみを出さないために、陸にいる我々に何ができるか。これからも一緒に考えていければと思います!