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中高校生対象 海での救命救助や海洋プラスチック、災害対応を学ぶ4泊5日【Atlantic Pacific Japanグローバルリーダーズサミット2023】を開催しました!

一般社団法人Atlantic Pacific Japan は岩手県釜石市根浜海岸で「グローバルリーダーズサミット2023」を開催。国内外の中高生がワークショップやアクティビティを通して海の安全や海洋環境、防災などをバイリンガルな環境で学びました。最終日に「マニフェスト」を作成しプラスチック削減に向けた行動を誓いました。

2023.09.15

一般社団法人Atlantic Pacific Japan は、岩手県釜石市根浜海岸で2023年7月31日〜8月4日に、世界中から集まった仲間と近年ますます深刻になる海洋問題について学び、具体的な解決策を考えたり、様々な海のアクティビティを体験するグローバルリーダーズサミット2023を開催いたしました。

全国また海外から中学生・高校生が岩手県釜石市根浜に集まり、様々なワークショップや海でのアクティビティを通して海の安全や海洋環境、東日本大震災や防災などについてバイリンガルな環境で学びました。人命を助けるための応急処置のスキルを実際に習得したり、海でのレスキューで用いるロープワークを学んだり、廃プラスチックから新しい製品を作るアクティビティ、レスキューボート乗船やセーリング体験、漁業見学を行いました。参加者は、近年ますます深刻になる海洋問題や海洋安全について学び議論し、最後にはプラスチック削減に向けてのそれぞれのマニフェストを作成しました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
漁業見学、セーリング教室、水泳教室、ライフセービング教室、応急処置ワークショップ、サーチ&レスキュー教室(救命ボート乗船やロープワーク)、海洋プラスチックワークショップ、心理的応急処置ワークショップ、東日本大震災と災害対応についてのお話など、海に関する多様なアクティビティを5日間で体験。
日程
2023年7月31日〜8月4日
開催場所
岩手県釜石市根浜
参加人数
22名(中学生・高校生・大学生)
協力団体
一般社団法人根浜MIND、一般社団法人ユナイテッド・グリーン、釜石東部漁業協同組合、釜石ヨットクラブ、釜石水泳協会、釜石ライフセービングクラブ(順不同)

「海での安全を学ぶ」救命ボート乗船体験や応急処置セッション、ライフセービング教室

Atlantic Pacific は世界の溺水事故を減らすことをミッションにし、若い世代への海での安全についての教育を通して可能にすることができると信じています。本プログラムでは、2016年にイギリスから釜石市に贈ったウェールズ号(救命ボート)に救命救助の国際的な資格を持つインストラクターと乗船し、ボートの操縦方法やレスキューについて学び、救命ボートの爽快さを味わいながら、綺麗な根浜海岸を楽しみました。陸で行ったサーチ&レスキューの講座では、月と潮の関係や、海での遭難者の捜索メソッド、ロープワークを学び、実際に陸でその方法を実践しました。参加者からは「実際に使えるロープのテクニックが身につき良かった」との感想もあり、実践的なスキルを習得する機会になったようでした。
応急処置セッションでは、負傷者のケアの方法や心肺蘇生方法について、実践しながら学びました。
ライフセービング教室では、チューブレスキュー、サーフレスキュー、水上バイクレスキューなど様々なレスキュー方法について学び、海で実際に体験しました。ほとんどの参加者にとって、本格的なレスキューを体験するのは初めての経験でしたが、真剣な様子でアクティビティに取り組み、沢山の新しい知識と経験を得た様子でした。

「海の楽しさを味わう」セーリングや漁業見学、水泳教室

海を楽しむ機会があまりない若い世代の子供たちが海の楽しさを知り、海への興味関心をもつきっかけとなるよう、本プログラムでは海の魅力を体験できる様々なアクティビティを行いました。
セーリング教室では、参加者のほとんどがセーリング未経験者でしたが、インストラクターからマンツーマンで丁寧にヨットの原理や操縦方法、ヨットで使うロープワークを学びました。「終始笑顔が止まらないほど楽しい時間だった」など、参加者は初めての経験をとても楽しんだ様子でした。
漁業見学では、地元の漁師さんと船に乗り、大槌湾のユニークな島を周りながら、根浜での漁業について学びました。「生のホタテに初めて触れたり、漁師の方から直々に色々な説明を受けることができ、素晴らしい体験でした」と、美しい海を楽しむことができた様子でした。
水泳教室では、地元の同年代のインストラクターから安全な環境で、水泳を学びました。「温かい人から水泳を学べて上達できて良かった」など、地元の人との交流も楽しみながら水泳の経験ができました。

「海を守る」海洋プラスチック問題について学ぶ、「マニフェスト」の作成

Atlantic Pacific は溺水事故を防ぐことをミッションに活動してきましたが、活動を進めるとともに「海洋プラスチック問題」という人間が海に与えているダメージについてますます意識するようになりました。そこで、若者と海洋プラスチック問題解決に取り組む「Ocean Revival Project」を始動しました。Ocean Revival Projectの一環として本プログラムでは、参加者は海洋プラスチック問題について詳しく学び、日々できるプラスチック消費削減のアイディアを自分たちで考えたり、プラスチックごみを有用なものに変換できるPrecious Plasticの機械を用いて、ペットボトルのキャップからコースターを作りました。プラスチックに関する衝撃的な世界の状況を学んだり、実際に根浜海岸の砂からプラスチックを探したりしました。参加者からは、「自分たちでプラスチックを溶かして、コースターに作り変える体験がとても楽しかった!」、「プラスチックの現状は自分の想像を超えるものだったが、それについて自分たちが取り組める解決策を考えるのが良い経験だった」と、深刻なプラスチック問題について考えるきっかけになったようでした。海での様々なアクティビティを通して、海の素晴らしさを感じていた参加者は、海洋プラスチックのワークショップにより真剣に取り組み、機械を使ったプラスチックリサイクルのアクティビティでは、クリエイティブな問題解決アプローチを楽しんでいた様子でした。また、最終日にはグループごとに「マニフェスト」を作成し、プログラム後も引き続き、プラスチック削減に取り組む方法をそれぞれ誓いました。

東日本大震災と災害対応について地域の方の講義と災害時の心理的応急処置について

「震災について」のお話では、実際に東日本大震災を経験した地域の方から、東日本大震災について、また復興とまちづくりについて学びました。ほとんど震災の記憶がない中学生・高校生にとって、聞いたことがない、新しいお話であると共に、震災後から、コミュニティ一丸となってまちづくりと復興に取り組んできた方のお話から力強いメッセージを受け取った様子でした。
「心理的応急処置」のセッションでは、まず日々の生活で役にたつ心理的応急処置について学びました。人間が幸せを感じる原理を学び、より日々を幸せに生きるには何ができるのかをグループディスカッションを通して考えました。その後、どのように心理的応急処置がサーチ&レスキューの世界で使われるのかを学びました。

参加した子ども・保護者からの声

・とてもいい仲間と充実した時間を過ごせたようで帰宅後もずっとプログラムの話をしています。年齢が近くて何でも話せる友達が日本、世界に出来たことに感謝する気持ちと釜石の皆さんの温かさに感動したと言っていました。(保護者)

・帰宅してからも、教えてもらったロープの結び方をしたり、勉強してきた事を教えてくれたり、友達関係でもコミニケーションに於いて積極的に明るくなりました。(保護者)

・人生で一番記憶に残る、これまでにはない最高の4泊5日でした!(参加者)

・学校では学べないことをフレンドリーで温かい環境で学べて、新しい世界をみることができました!(参加者)

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:22人