海へのごみの流出を防ぐ!川岸に溜まった「海洋ごみ」を一斉清掃!住民300人が参加し勝部川と日置川の清掃活動を実施しました!
CHANGE FOR THE BLUE inとっとり実行委員会では3月12日(日)、鳥取市青谷町の青谷町自治連合会、鳥取市青谷町総合支所と共同で清掃活動を実施しました。
2023.03.17
CHANGE FOR THE BLUE inとっとり実行委員会では3月12日(日)、鳥取市青谷町の青谷町自治連合会、鳥取市青谷町総合支所と共同で清掃活動を実施しました。このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催したものです。
鳥取市青谷町内を流れる勝部川は日本海へとつながる二級河川です。冬の季節風の影響で、川岸には海から逆流した海洋ごみと河川ごみが大量に溜まっていました。今回の清掃活動では青谷町内の5つの地区の公民館が連携。川岸や河川敷に草が生え始める4月を前に河川流域を幅広く清掃し、海へのごみの流出を防ぐことを目的としています。
「勝部川・日置川美化活動」
日程
2023年3月12日(日)8:00~9:00
開催場所
勝部川・日置川周辺(鳥取県鳥取市青谷町)
参加人数
約300人
実施主体
青谷町自治連合会、CHANGE FOR THE BLUE inとっとり実行委員会
協力団体
鳥取市青谷町総合支所
日本海とつながる川…冬の季節風によって春の海岸には大量の「海洋ごみ」
鳥取市青谷町を流れる勝部川。その流域には、弥生時代前期の終わり頃(約2400年前)から古墳時代前期(約1700年前)にかけて営まれていた集落遺跡「青谷上寺地遺跡」があります。同遺跡では、現在、史跡公園をオープンするプロジェクトが進められていて、今年秋には重要文化財に指定された出土品などを展示公開する施設がオープンする予定です。また、勝部川の河口から広がる青谷海岸は日本有数の鳴り砂の浜として知られるなど、歴史ロマンと風光明媚な景観を併せ持っています。
今回の清掃活動は、史跡公園のオープンへ機運を高めるとともに青谷海岸をはじめとする地域の景観を守ろうと開催されました。実は、日本海につながる勝部川では冬の季節風によって海から川へと水が逆流します。勝部川の河口付近や勝部川の支流である日置川には漁具をはじめ、中国語やハングル文字が書かれたプラスチック片やペットボトルなどの海洋ごみが堆積していました。大雨によって川の水量が増えると、こうしたごみが海に再び流れ出てしまう可能性が高まります。
清掃活動には勝部川と日置川の流域にある5つの地区から約300人の住民が参加。網状の漁具や、発泡スチロールなどの大きなごみを取り除いた後は、プラスチック片やペットボトルなどをしっかりと拾い集めていました。春の陽気に包まれる中、1時間の清掃を実施し、軽トラック3杯分のごみが集まりました。
清掃によって川岸からごみを一掃
清掃前の日置川・清掃後の日置川
参加者の声
・住民「毎年冬の時期に海からのごみが河川敷に散乱していた。今回一緒になって清掃が出来たので、地域の意識向上にもつながると思う。」
・住民「道路から見ても、大きなごみが目立っていたので清掃が出来て良かった。」
・青谷町自治連合会会長 田内伸一会長
「ごみの量が多くて驚いた。今年秋に新たに青谷かみじち史跡公園が一部オープンする。気持ち良く公園を訪れてもらえるように、今後も地域が一体となって美化活動に取り組んでいきたい。」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:300人