しまねオーシャンズ11「島根の森と水わくわく教室」 -森が育む海や川の豊かさを学ぶ体験学習- 〜海と日本PROJECT〜
島根県11町村で組織する「しまねオーシャンズ11」が各エリアで体験学習を開催。中山間地域での「島根の森と水わくわく教室」では、川の源流から海までの環境の違いを観察し、生活と海がつながっていることを学び、何ができるかを考えました 。
2019.09.10
島根県の中山間地域に暮らす子どもたちを対象に開催した体験学習で、川の源流から海までの環境の違いを観察しながら、生活との関係性を学び、環境問題を考えました。
島根県11町村で組織する「しまねオーシャンズ11」が各エリアの子どもたちに開催する体験学習。中山間地域に住む子どもたちに向けた「島根の森と水わくわく教室」では、川の源流から海までの環境の違いを観察。
川の源流と源流の森を知り、森から海に流れ込むミネラルの基が生み出される仕組みを知り、源流から海までの水質・環境の変化を学びます。海へ出るまでの過程で排水やごみを含み、ごみや汚れは海に広がることや、川は豊かなミネラルを海に運ぶ役目も果たすことを知り、健全な森林、きれいな川、海のために自分たちにできることを考えていきます。
日程
2019年7月24日(水) 9:00~16:30
開催場所
県民の森 (飯南町)・神戸川上流・中流・河口部
参加人数
18人
主催
しまねオーシャンズ11実行委員会
協力
NPO法人もりふれ倶楽部
公益財団法人島根県環境保健公社
公益社団法人島根県緑化推進委員会
源流と源流の森を知り、海のミネラルの基が生み出される仕組みを知る
島根県の約8割は森林。県の面積にしめる森林の割合は全国で4番目です。
そんな森林王国の子供たちが参加するワークショップは、目を閉じて森の声を聞くことからスタート。自然の音に耳を澄ませました。
豊かな海の始まりは豊かな森。太陽光が地表まで届き、多様な植物と生物が息づく森が、豊かなミネラルを含む水を生み出すことを学びました。
学習のテーマとなる川は、島根県を代表する川のひとつ、神戸川です。まずは森の中で見つけた源流を確認。チョロチョロとした一筋の流れが、やがて日本海にそそぐまで、一本の川を観察しながらたどります。
水の専門家にレクチャーを受けながら、上流の水のパックテストや透明度チェックを行いました。
源流から海までの水質・環境の変化を学ぶ
中流の検査では、水質は上流より少し悪化していることや透明度が低くなっていることを確認することができました。水温はほぼ同じでした。
また生息する生き物を種類別に分類して観察。生息する生き物からも水質を知ることができると学びました。
海までの過程で排水やごみを含み海に広がること、川がミネラルを運ぶことを知る
河口部の調査では、上流、中流に比べ水質や透明度が悪くなっていることを確認。また水温も高くなっていました。
そして上流から流れてきたと思われるごみも見つかりました。
多様な生き物が生息する日本海沿岸の豊かな環境が生まれるためには、養分を作り出す森が必要不可欠なことを学ぶとともに、上流、中流で発生した排水やごみも川の流れとともに海に流れ出ることを目の当たりにしました。
健全な森林、きれいな川、海のために自分たちができることを考える
海から離れた山間部に暮らす子どもたちも、自分たちの生活が世界の海と直接つながっていることを体感しました。海と森は恋人。お互いに相手のことを思いやることが大切です。
一日のまとめとして、森や川、海のために自分たちができるとこを、みんなで考えました。付箋に提言を書き込み、上流、中流、河口部を示した地図に貼り付けてパネルを作りました。
参加者の声
・元気な森は葉にいっぱい光が差すことがわかった。
・元気な森が人の力でできていることにびっくりした。
・元気な森はきれいだった。
・川の始まりが見られてよかった、すごかった。
・川の仕組みがよくわかった。
・川がだんだん汚れていくことがわかった。
・生き物を調べて楽しかった。
・森と水の関係がわかった。
・海や川がどうやってできているのか知ることができた。
・島根にこんな自然の秘密があってびっくりした。
・川に入れず残念だった。(増水のため川に入っての生き物採取は中止)
メディア掲出
【テレビ】
7/24(水) Live News it! (山陰中央テレビ) 18:14~19:00 内2分
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています