8割以上のキッズが小学校前に海デビュー!
初めて海に行った思い出はいつですか?
海が好きになったきっかけは何ですか?
好きは伝染する?!自分の影響で海に興味を持った人は?
学校や友だち(オンライン・オフライン含む)、家族で、自分の影響で海に興味を持った!という人はいると思いますか?
自分の影響で、海に関心を持った人がいると思う割合は約3割!
具体的には、「海で遊ぶようになった」「みんなで海水浴に行って楽しめるようになった」「釣りに行くようになった」など、自分がきっかけで一緒に海を楽しめるようになったという声のほか、「海の環境を意識するようになった」「妹が海をきれいにと心がけるようになった」など、身近な存在の友人や家族が海の環境を意識するようになったとする回答がありました。
海の師匠がいるキッズが5割!
「海の師匠」といえる人はいますか?
「海の師匠」がいると答えた方に聞きます。いる場合は誰ですか?また、どんなことを教わりましたか?
海の師匠がいるキッズは約5割!
どんなことを教わったのかは、大きくふたつのカテゴリに分けられました。
その1 海の生き物について教えてもらった
- 「祖父に魚の名前や種類、釣りの仕方を教えてもらった」
- 「お父さんに魚のさばき方を教わった」
- 「さかなクンに魚の釣り方や魚を美味しく食べたりさばく方法など」
- 「座間味の青のゆくる館(※)の先生に、さんごのことや海の生き物、海を守ることにつながる活動を聞いた」
- 「イベント開催した事務局の方に海ごみの種類や、貝殻から名前・特徴を教えていただいて勉強になった」
その2 海での遊びを教えてもらった
- 「お母さんに海で泳ぐことを教えてもらった」
- 「お茶の水女子大学の先生に、ウニの発生研究で受精実験や幼生と稚ウニの飼育について教えてもらっている。ウニの餌となる植物プランクトンも自分で育てて食物連鎖も学んだ」
地元の海で家族に泳ぎ方を教えてもらったり、魚のさばき方を学んだり、海を楽しんでいる様子が伝わります。海と日本プロジェクトのイベントの体験を通し、新しい学びがあったキッズもいました。
おすすめの海と過ごし方!
海ではどのように過ごしますか?
地元の海や行ったことのある海のおすすめポイントを教えてください。
地元の海でのおすすめの過ごし方、やはり1位は海水浴!
次いで魚釣り、マリンスポーツと続きました。地元の海や行ったことのある海のおすすめポイントは、大きく分けて3つ。
その1 海、景色が綺麗
- 「父母ヶ浜~荘内半島。海と景色が、とても美しい」
- 「北九州の福間海岸。遠浅で静かで綺麗な海」
- 「夏の日本海。冬のイメージとは違ってとてもキレイ!」
その2 生き物
- 「残波岬近くの海。魚もいっぱい居るし、カメやサメも見たことがある」
- 「波の上ビーチ。たこくらげやきれいなさかながたくさんいて人工ビーチなのにとてもきれい」
- 「瀬戸内市虫明の海。人が居なくて、カニやヤドカリを探せる」
その3 海で出来る遊び、レジャー
- 「恩納村。珊瑚の植え付けポイントが感動した」
- 「九十九里。いつも波があってサーフィンができる」
海と日本プロジェクトのイベントで学んだことがいっぱい
海と日本プロジェクトのイベントに2022年も参加したいと思いますか?
これまで海と日本プロジェクトで参加したイベントでの学びや感想、気づきをなるべく具体的に教えてください。
2021年、海と日本プロジェクトのイベントに参加したキッズたちは、約7割が「また参加したい」と回答しています。海が大好きで小さなころから親しんできたキッズたちも、あらためて海と日本プロジェクトのイベントでの体験を通じてさまざまな気づきがあった様子。
「海の仕事について」「生き物や食べ物について」「環境問題について」楽しみながら学びや気づきを得られたという声が集まりました
その1 海の仕事について学んだ
- 「帆船の乗船や仕事体験に参加し、操縦室や船長から説明を聞き、帆を張る体験をさせてもらって危険で大変な仕事だと感じた」
- 「漁師さん達も環境に配慮して魚をとったり、いりこを作ったりしていることがわかった。海にはいろいろな生き物がいるので、環境を壊さないように普段の生活から気を付けようと気付いた」
- 「マグロ探求隊に参加して、マグロの養殖について学ぶことができた。将来はマグロの養殖にも興味が出てきた」
- 「インフォグラフィックコンテストに応募し『どうしたら珊瑚を守れるか?』について自由研究した」
その2 海の生き物・食べ物について学んだ
- 「魚さばき教室で作ったいわしの蒲焼きをよく作っている。地元で捕れる魚を積極的に買っている」
- 「さばける塾に参加して、いつも食べているものは、加工されていることが分かった。いつも食べているものより天然のものは骨が太くて多いことが分かった。僕たちは普段、加工しているものをよく見ていて、天然なものをあまり見ないことが分かった。今後は天然なものを食べたいと思った。天然のものを守るためにこれからビーチクリーンなどをやって海を大切にしたいと思った」
- 「友達と一緒に楽しく海の問題について学校では学べないことを学んだり、魚をさばいたりする貴重な体験ができて改めて海を大切にしていかなきゃいけないと思った」
その3 環境問題について学んだ
- 「海が汚れていることを知り、自分達が出来る事をやりたいと思った」
- 「海ごみは生き物に良くないこと、陸からキレイにすることで海もキレイになることを学んだ」
- 「海の問題は海の中だけではなく海の外にも問題があると分かった」
その4 海をより身近に感じるようになった
- 「海は人間、特に沖縄の人にはとても近い存在で、時代を超えた、さまざまな年代の人たちに愛されていると分かった」
- 「たくさんの魚がいるなど、海の豊かさを知り、海の豊かさを守りたいと思った」
海の問題へアクション!2022年は、何をする?
海の問題に対して、すでに実行しているアクションがあれば教えてください。
2022年取り組みたい(知りたい、調べたい、考えたい等)海の課題は何ですか?
海の問題に対し、すでに具体的なアクションを起こしているキッズたち。 ごみを減らす活動は66%、海についての知識を深めているという回答は10%、周囲に海洋問題を発信しているという意見も。 それぞれの詳細回答(一部抜粋)はこちら。
その1 ごみをへらす活動
- 「ビーチクリーン(海に行ったときにごみが落ちていたら拾っている)」
- 「毎月地域の人と、ボランティアで家の前の通りをきれいにしている」
- 「海や環境、人に優しい商品を使う」
その2 海について知識を深める
- 「本や記事を読んで海について調べている」
- 「水ジャーナリストのコラムを読んで、海洋水質汚染の改善策を考えている」
その3 周囲に海洋問題について発信する
- 「ごみ拾いをして、その仲間を増やすべくSNSなどで発信している」
- 「海岸でのごみ拾い、自由研究で調べて他の人に関心を持ってもらえるようにアピールしている」
2022年取り組みたい海の課題は、1位の「海洋ごみ」に続き、「海洋温暖化」について関心がある結果となりました。
キッズが思い浮かべる理想の海
あなたが考える理想の海を教えてください。
キッズたちが「理想の海」として考えるのは、大きくふたつの海。
ひとつは「ごみのないきれいな海」。もうひとつは、「生物が過ごしやすい豊かな海」でした。
その1 ごみのない綺麗な海
- 「ごみ一つないきれいな海」
- 「いろんな生き物がたくさんいる海」
- 「水が澄んだ綺麗な海」
- 「海洋ごみがなく魚やサンゴなどの自然のものだけの海」
- 「地面が見える海」
その2 生物が過ごしやすい豊かな海
- 「全ての生物が共生していける海」
- 「減ってきていた魚たちがまた増えて元気な魚がたくさんいる海」
- 「人が出来る海への対策を最大限にして、海を想う事が当たり前の世の中になって、海も海に住む生き物たちもみんなが安心して生きていける、豊かな海」
- 「危険のない海。海の栄養が豊富で珊瑚やイカナゴの量がこれ以上減らない豊かな海がいい」
- 「色々ないきものがたくさんいて、人といきものが楽しく安心して、きれいなサンゴがたくさんいて、あおくてすきとおってて、きれいで美しい海」
- 「色々な生命が育つ豊かな海」
海キッズたちの将来の夢は?
大きくなったら何になりたいですか?(将来の夢)
最後にキッズたちに将来の夢について尋ねたところ、海に関係のある仕事も、関係のない仕事もさまざまな回答がありました。
こちらでは特に、海に関係のある仕事について、一部抜粋して紹介します。
海に関わる仕事
- 「海を守るプロサーファー」
- 「海上保安官」
- 「マグロに関わる仕事」
- 「海洋学者」
- 「亀のエキスパート」
- 「水族館飼育員」
- 「海に関する発明家」
- 「まだ決まってないけど、海やいきものに関係のある世界のためになる仕事」
海と関係ある仕事では、特定の生き物を極めたいキッズから、海を守る仕事に就きたいと考えているキッズまで幅広く、いろいろな夢を持っていることがうかがえました。
将来、海に関わる仕事や活動に取り組みたいですか?
「取り組みたい」と答えた方に聞きます。どんな仕事や活動ですか?
将来、海に関わる仕事や活動に取り組みたいと約半数のキッズが答えてくれました。
具体的にどんなことに取り組みたいのかを尋ねると、環境保全や清掃活動が約4割、研究・調査が約2割と続きました。
海と日本プロジェクトの活動をきっかけに、海洋環境保全活動に取り組みたい、海洋生物について教えたい、ごみ拾いを行いたいなど、キッズたちの意識の高さを感じました。
環境保全
- 「海洋環境保全ボランティア」
- 「海上保安庁で、海水汚染などに取り組みたい」
- 「海を守るプロサーファー」
- 「お茶の水女子大学で海洋生物(ウニ)の先生になってみんなに教えたい」
清掃活動
- 「ごみ拾いなど」
- 「ごみ拾い侍のように率先してごみを拾う活動」
- 「泳ぎながら海に落ちている釣り道具やごみを回収する」
研究/調査
- 「水族館の飼育員」
- 「大規模中間育成施設、水族館」
漁に出る
- 「地引網・船で漁体験をしてみたい」
- 「水族館のバックヤード見学やイルカと泳ぎたい」
- 「吾智網の漁師」
- 「マグロ漁師、マグロの養殖」
海が好きになったきっかけについて尋ねると「海で出来ること(遊び等)が好き」という回答が1位。次いで「生き物が好き」という声が続きました。
海水浴や釣りなど、海に訪れることで体験できる楽しみだけではなく、「カブトガニ観察会で本物をみた」「水族館で見た魚がとても綺麗だった」「シュノーケリングをしてイソギンチャクやカクレクマノミを見た」など、海洋生物に触れることがきっかけとなるのは、海への関心が高いキッズならではとうかがえます。