海のそなえは万全? 今年は「そなえて遊ぶ」を当たり前に
待ちに待った夏休み! 海遊びは楽しいけれど危険もいっぱいです。もしもの“そなえ”はしっかりと。
2019.07.25
7月12日の特集記事「海で楽しく安心して遊べるように、親子で “海のそなえ”について考えよう。」では、“もしも”のために家族で話し合うなどして備えをしておくことをおすすめしました。
本格的なシーズンが到来したのを機に、“そなえ”のために具体的にできることなどをご紹介します。
夏休みを前に、宮城県多賀城市では、「海を安全に楽しむ方法を学ぼう!」という取り組みが開催されました。
「着衣で水の事故にあったときにはどうすればいいのか」を、宮城海上保安部の潜水士さんたちの指導のもと、市内の小学生が実践するという試みです。
水の事故にあったときに重要なのは「浮いて待つ」こと。
参加した小学生たちは、市民プールでジャージと靴を着用して挑戦し、その難しさを体感したようです。
鹿児島市の中山小学校では、鹿児島海上保安部による安全教室が開かれ、5年生およそ240人が参加しました。
実際に海でおきた子どもの死亡事故例について、どうすれば事故を防げたのかをグループごとに話し合ったのちに、海水浴での具体的な注意についてレクチャーを受けました。
夏休みのあいだは、学んだことを忘れずに、思い切り海を楽しんでほしいですね。
沖縄では、水難救助員のための講習会が開かれました。
水難救助員とは、水難事故を未然に防ぐことを目的に、シュノーケリング器材等を使って人命救助に必要な知識と技術を身につけた人に対して、沖縄県公安委員会が認定する資格のこと。
海に囲まれた、マリンスポーツが盛んな沖縄ならではの資格ですね。
このほかに沖縄には、「SDO」(Safety Diving in Okinawa)という、ダイビング等で海洋レスキューが正しくできるかを認証する独自の制度があります。
沖縄でマリンスポーツを楽しむ際には、SDO認証を受けた事業者かどうかを確認することが、安全へのそなえになります。
また、沖縄以外のエリアでも、ダイビング協会主催の研修会が開かれています。興味のある方は地元の情報をチェックして、参加してみましょう。
とても残念なことですが、毎年、水の事故は起きています。それを防ぐためには、十分な“そなえ”が重要なのです。
ひと口に“そなえ”といっても、実際に何をすればいいのかわからないという方も多いことでしょう。
「親と子どもの海のそなえ」では、「知識」「行動」「装備」の3つの視点から、具体的な“そなえ”について「海のそなえ10」として紹介していますので、あわせてご覧ください。
「親と子どもの海のそなえ」
「海のそなえ10」はこちら
そしてこの夏は、海のそなえ体験イベント「海ロデオ」も神奈川県で開催されます。
海ビギナーでも挑戦できる “安全を体感できる”海の遊びが用意されるので、こうした機会にぜひ試してみたいですね。